修理に出す前に

DIY塗装に注意

カーショップやホームセンターで見かける塗料スプレー。手軽にカーオーナー様ご自身で愛車の塗装が可能です。 しかし、「万一塗装に失敗しても、鈑金塗装店に頼めば直るし…」と、 自分で塗装してしまうと、後で思わぬトラブルの種になることも…。 自家塗装後の再塗装は、一旦元の状態に戻してからの作業となります。 つまり、お客様の塗装された部分を剥がした上で、下地処理を施し、再塗装する必要があるのです。 そのため、工賃が割高となり、せっかくの自家塗装も無駄になってしまいますので、ご注意ください。

洗車に注意

修理に出す前に、「作業しやすいように」と気を使っていただき、お車を洗車し、ワックスをかけ、ピカピカにして持ってきていただけるお客様がいらっしゃいます。お気持ちは非常にありがたいのですが、ワックス(油膜分)を かけてからの入庫は、塗装(修理)の際のトラブルの原因となる場合があります。 修理の際に油膜を取り除く作業はいたしますが、どうしても取り切れない部分が残ってしまうことがあり、 その部分にパテつけや塗装を行うと、後々にパテや塗装が浮いてくる場合がございます。当社で修理をさせていただいたお車にはワックスがかかっている、いないに関わらず油膜を落とす作業は念入りに行いますので問題ございませんが、やはり修理に出す前のワックスは控えたほうがよいでしょう。
また、塗装してから一週間から十日間は洗車機での洗車を控えてください。 お客様にお車をお返しする時には、確かに塗装は乾いているのですが、塗装後一週間から十日間は熱などが加わりますと若干塗装が柔らかくなります。せっかく修理に出したお車に傷がつく可能性が高いです。洗車は塗料が完全に乾ききってから、が鉄則です。

格安・スピード鈑金塗装に注意

格安でスピード修理を行う鈑金塗装店が増えています。 誰でも「大事な車だから早く直したい」と思うものです。 しかしながら、急いで修理することにより、様々なお車への弊害が予想されます。 「スピード鈑金塗装店で修理したけど、せっかく直した部分の塗装が浮いてきた」と、当社に再塗装を依頼されるお客様もいらっしゃいます。 安く、そして早く修理を行うためには、手間をかけずに作業を省く必要があります。 当社のように熟練したスタッフが多数いるような修理工場では、早くてしかもキレイに仕上がり、修理した状態を長持ちさせることは可能ですが、やはり少ないスタッフと限られた時間での修理では同じようにはいきません。 再修理を依頼されるお客様のお車を拝見させていただきますと、自家塗装の時と同じく下地処理からやり直しをしなくてはならない場合も多々ございます。その場合は申し訳ないのですが、作業工程が増えた分の工賃をいただくことになってしまいます。スピード鈑金塗装と比べますと多少は最初の見積もりが高くなってしまいますが、後々のトラブル回避のためにも手間暇をかけた修理をしてくれるお店に入庫した方がよいでしょう。

日頃のお手入れに注意

車体はホコリや砂で汚れています。洗車の際には、ボディ全体に水を勢いよく、たっぷりとかけます。 汚れを水で流した後に、スポンジで丁寧に洗うようにしましょう。いきなりのスポンジ洗いは塗装面を傷めます。 また車体に付着した鳥のフンや虫の死骸を放置しておくことも、塗装を傷める大きな原因となります。 鳥のフンは強い酸性で、この成分がボディのシミの原因となります。 乾いてしまう前に弱アルカリ性のシャンプーできれいに洗い流してしまうことが大切です。 また、酸性雨なども塗装を痛める原因になります、特に濃い色のお車の場合は、雨が降った翌日に天気が良いと、太陽の熱により残った雨粒が塗装を侵食し、塗装面を傷めることがあります。 手間がかかってしまいますが、色が濃いお車の場合はなるべく雨粒は残さないほうが良いでしょう。

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